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熊野古道
はまちゃん 2021年4月12日 9時09分
熊野古道(中辺路)を歩く 世界遺産参詣道の安全とは
一、はじめに
熊野古道中辺路は紀伊半島に三つある聖地への道である参詣道の一つです。紀伊半島の南部に位置する熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野三山と総称される三社は、かつて「日本第一第霊験所」といわれ神仏習合の一大霊場でした。
三社を巡拝する熊野詣は平安時代に始まり、中世には「蟻の熊野詣」と形容させる大ブームを呼びました。
熊野古道はこの熊野三山へ通じる参詣道であり、紀伊路、中辺路、伊勢路など複数のルートがありました。一般的な交通路と言うより熊野信仰への道であり、厳しい修行の道でした。この道を皇族から庶民までみな、この長くけわしい道を歩きました。熊野詣はただ道を歩くというだけでなく、難行苦行することに宗教的意味があったと言われています。
二、熊野信仰と熊野詣
熊野はほぼ全域が山地に覆われ、温暖多湿な気候が育む豊かな自然、山々が尽きた先には熊野灘が広がる雄大で神秘的な自然に包まれた熊野は古くから神霊の鎮まる霊地と考えられ、奈良時代から平安時代に掛けて僧侶や修験道の行者の修行の地でした。特に修験道は日本古来の山岳信仰に神道や仏教などが習合した日本独自の山岳宗教の中心でした。
熊野三山は当初は個別の自然崇拝に端を発する神を祀る別個の神社でした。平安時代半ばに同じ神を祀り合うようになり、熊野三山として一体化しました。また、神仏習合の本地垂迹説により、本宮の主神・家都美御子大神は極楽浄土を主宰する阿弥陀如来、同じく速玉大社の神は薬師如来、那智大社の神は千手観音と同一視されました。この三神を熊野三所権現といい、古来神がすむとされた熊野は仏の浄土として崇められ、熊野へ参れば現世安穏と極楽往生を得られるとして信仰されたのです。
平安時代の上皇や貴族が始めた熊野詣は熊野御幸と呼ばれ、延喜7年(西暦907年)の宇多上皇(第59代天皇)が最初で、白河上皇寛治4年(西暦1090年)から以降は上皇が延べ100回以上の熊野御幸が行われた。熊野御幸には、陰陽師に日時を占定させて、斉館で心身の御精進を数日間行われた後に出発となったと言われている。白河天皇の天永元年九月の御幸には総勢814人、一日の食糧十六石二斗、馬195匹と「中右記」に記されています。
御幸の道順は、京都、住吉、和泉、紀伊半島海岸沿いに南下し、田辺、中辺路、本宮、熊野川を下って速玉、那智、雲取、本宮、往路は逆行して帰京されるまで、およそ二十数日に及ぶ難行苦行の旅であり、往路では各町々で御幸を迎えたが、復路では迎えもなく只々歩き進んだと言われています。
後白河上皇は、歴代の上皇のなかで最多の33回もしくは34回もの熊野詣を行うほどの熱烈な熊野信者でした。本地垂迹思想の浸透していた当時、熊野本宮は阿弥陀如来の浄土と考えられており、熊野信仰は仏教信仰の一形態と考えられていたと思われます。
平成の世にも、今生天皇が皇太子の平成八年に中辺路を歩かれています。多くの王子には皇太子行幸の碑が祀られています。
江戸時代には、伊勢参りが空前の大ブームとなり、伊勢参りの後、熊野詣を行う伊勢路が華やいだ時期があったと言われています。
三、熊野古道の現在
2000年に「熊野参詣道」として国の史跡に指定され、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録されました。世界遺産に認定された後、日本のみならず世界から注目される巡礼道となっています。私が宿泊したお宿での話では、熊野詣の約八割が外国人でありその八割が欧米からの人々であり、食堂は毎日すごくにぎやかで、言葉が通じなくても身振り手振りで話をしていたそうです。コロナで外国人が来られなくなりそのような施設では休業しているところが多くなっています。日本人もコロナの影響で歩く人の数は激減しています。
四、熊野古道の安全
今回、中辺路を歩いて迷う事は殆ど無いと思います。番号道標が500メートル毎に設置され、それ以外に矢印型の道標が所々にあります。分岐箇所には間違って入り込んでも、「熊野古道ではありません」の標識があります。道筋としての安全は確保されていますが、道自体の安全はコロナのため外国人旅行者の激減があり、歩く人が減ったことにより、道としての役割が大きく削がれ、荒れている場所が多くて見受けられました。これは四国八十八か所お遍路にも見られる状況です。道は人が歩くことで状態を保つことが出来るため、コロナ収束後に古道の整備が必要になるものと思われます。
古道沿いには集落の跡があり、江戸時代には熊野詣での宿として、昭和三十年頃までは林業の拠点としての生活の場であったとの記載があり、石垣で作られた土台には建物は全て朽ち果て、そこには杉の木々が大きく育っています。
また、古道沿いの木々の多くは整備されて間引き、枝打ちがなされています。凄く急峻な山場肌に沿っての作業であり、林業の作業の危険性が手に取るように分かります。集落跡にある古道には打たれた枝が多く古道上にもあり、気を付けて歩かないと、枝に足を取られてしまいます。
熊野古道の代名詞とも言える、石敷きの古道が歩く人が少なくなったため、苔生している箇所が多く大変滑り易くなって危険と言える箇所もあります。もともとは、古道は杉並木の下にあり、なかなか陽射しが差し込まないため、石敷きは苔生しているにも関わらず、コロナ下での外国人旅行者減が追い打ちになっています。
コロナがおさまり、また多くの外国人観光客が戻るまで、熊野古道を如何にして守っていくのか、滝尻王子から本宮まで、本宮から那智までの雲取、60㎞近い延長の古道の管理を如何にするかが今後の問題になります。これは、一昨年通しで歩いた四国八十八か所お遍路道と同じ問題です。
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安全を科学する コンサルタント
はまちゃん 2021年4月7日 9時29分
コンサルティング (英: consulting) とは、企業(まれに行政など公共機関)などの役員(特に経営者が多い)に対して解決策を示し、その発展を助ける業務のこと。
安全コンサルタントは、安全に対しての解決策を示し、その事業所の発展に寄与することになります。安診恊では安全診断を通じて事業所の安全に寄与します。安全診断はコンサルタントの能力により実施されます。この時管理面、設備面が中心となります。しかし、現在の労災事故の原因の90%がヒューマンエラーが影響していると言われ、ヒューマンエラーを如何にして少なくするか、ヒューマンエラーが発生してもヒヤリハットでおさめる努力がなされています。このヒューマンエラーについて、心理学的見地からどのような要因が考えられ、その要因には異なる要因が関係しているなどを、科学的に追及するのが安全を科学するということになります。安診協では安全診断のみならず、調査紙(アンケート)を用いて事業所の実情を調査、統計的分析により問題点を追及します。他のコンサルタントでは実施していないことです。興味のある方はご連絡下さい。
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SafetyⅡ 安全朝礼その1
はまちゃん 2021年3月24日 12時23分
SafetyⅡ 安全朝礼を考える(1)
安全は、事故が発生しないようにするSafetyⅠと安全な作業を行うSafetyⅡがあります。(これ私の個人的なとらえ方です)捉え方の違いで大きく異なります。朝の朝礼を例にして考えましょう。
SafetyⅡは災害・事故が発生しない、うまくいった事例は何かを洗い出しそれに力を注ぐという考え方です。建設現場における朝礼(ここでは安全朝礼)には、盛りだくさんの要素が含まれています。1.ラジオ体操(体をほぐすストレッチ効果)2.作業指示(自分の作業のみならず、他工種の作業内容が分かる)3.現場指示(本日の重要事項の説明がある)4.危険予知(自分たちの作業での危険なポイントを洗い出す)普段何気なく聞いていることが多くありませんか?朝一番の安全朝礼こそ、SafetyⅡの要素がてんこ盛りです。ここでの取り組み方一つで安全に品質に工程に現場のすべてに貢献します。現役の時に、朝礼を協力会社が仕切る方式を導入しようとしましたが・・・元請の力不足でした。私なら可能ですが(笑い)建設現場で災害・事故が発生しないポイント1が朝礼です。その朝礼を本来の姿(現状は50%程度かな)にすることは大変効果があると考えます。
では、一つずつ見ていきましょう。
1.ラジオ体操
日本のラジオ体操の元はアメリカから来ています。ラジオ体操1を朝礼時に行います。ラジオ体操1は準備体操と呼ばれラジオ体操2が整理体操と呼ばれています。これから作業に入る前に体全身をほぐし、危険から身を護る体操と言えるのです。この体操をシッカリと行うことが出来ていない作業員の多い事、多い事。皆さんの会社の職員はどうですか?出来ていますか?小学校から高校まで、日本人ならみんなが知っている体操です。指先までしっかり伸ばした体操を行ってください。ラジオ体操の意義を知って行ってください。
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SafetyⅡ その2
はまちゃん 2021年3月23日 10時27分
SafetyⅡという考え方(2)
絵のように、自転車(軽車両扱い)乗車時に於いて交差点を確認しないで通過するのではなく、止まれの標示、停止線でタイヤを止めゆっくり前に出ながら左右を確認する。このような行為を日々続けることが安全につながるSafetyⅡという考え方です。いかにして、安全な状態を続けるかそれが大切になります。日々やらなければいけないことを確実に行う。この事の大切さが良く分かるのが、今回のクルーズ船ダイヤモンドプリンセスでの検疫中の感染事例です。今回のようなコロナウイルス対策について厚生労働省内でもマニュアルはあるはずです。では、それが確実に守られていたのか・・・いささか疑問です。
検疫官、職員への感染が発生し、その二人と同じ部屋で仕事をしていたもう一人に対して感染の有無を確認しないで、大丈夫と判断し、しかし、やはり感染していた・・・
笑うしかない対応ですね、SafetyⅡなんて微塵もない、ましてレジリエンスポテンシャルなんて皆無です。国がこのようにしてはいけない見本市のような状況を見せてくれています。反面教師と考えることが大切です。
建設現場で行われる、安全朝礼これもやり方次第ではSafetyⅡになります。事故がないからこのままでもと考えのそこのあなた👉
安全朝礼の意義ご存じですか?
今の朝礼のままでいいのでしょうか?
次回はこの安全朝礼について考えていきます。
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集団的自衛権 世論調査を利用した確証バイアス
はまちゃん 2021年3月10日 11時16分
集団的自衛権についての世論調査における、数字のからくりがあります。このように世論調査内容を
を質問を変えることで、操作されることがあり注意が必要です。2015年に遡ってみてみます。
マスコミ各社の世論調査が出揃った。朝日、毎日、読売の3紙と共同通信の調査結果を見比べたところ、行使容認に賛成か反対かの答えに大きな違いが――。とくに読売の調査結果は、政権擁護にはうってつけとなる内容となった。
各紙の世論調査のうち、集団的自衛権行使容認の賛否に関する設問と、回答結果をまとめた。
【朝日新聞】
Q:集団的自衛権についてうかがいます。集団的自衛権とは、アメリカのような同盟国が攻撃された時に、日本が攻撃されていなくても、日本への攻撃とみなして、一緒に戦う権利のことです。これまで政府は憲法上、集団的自衛権を使うことはできないと解釈してきました。憲法の解釈を変えて、集団的自衛権を使えるようにすることに、賛成ですか。反対ですか。
・賛成 27
・反対 56
【毎日新聞】
Q:同盟関係にある米国などが武力攻撃を受けた時、日本に対する攻撃とみなして一緒に戦う権利を「集団的自衛権」といいいます。今は憲法上行使できないとされていますが、安倍晋三首相は、集団的自衛権の行使容認に向けた検討を指示しました。あなたは集団的自衛権の行使に賛成ですか、反対ですか。
・反対 54
・賛成 39
【共同通信】
Q:日本と密接な関係にある国が武力行使を受けたとき、日本が攻撃されたとみなして一緒に反撃する権利を「集団的自衛権」と言います。これまで政府は「憲法解釈上、行使できない」としてきましたが、安倍晋三首相は行使を容認する方向を示して検討するよう政府、与党に指示しました。あなたは、首相の考えに賛成ですか、反対ですか。
・反対 51.3
・賛成 34.5
・分からない・無回答 14.2
【読売新聞】
Q:日本と密接な関係にある国が攻撃を受けたとき、日本への攻撃とみなして反撃する権利を「集団的自衛権」と言います。政府はこれまで、憲法上、この権利を使うことはできないとしていました。この集団的自衛権について、次の3つの中から、あなたの考えに最も近いものを、1つ選んで下さい。
1.全面的に使えるようにすべきだ 8
2.必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ 63
3.使えるようにする必要はない 25
・無回答 4
朝日、毎日、共同の調査結果によれば、集団的自衛権の行使容認に反対する人の割合が賛成を上回っている。朝日は29ポイント、毎日は15ポイント、共同の調査では16.8ポイント――それぞれ反対が多いという似通った結果であった。これに対し、読売新聞の調査結果では、“限定的な行使”を容認すべきとの回答が63ポイントにも上っている。“全面的に使えるようにすべき”だと答えた人の8ポイントを加えると、賛成派が71ポイントとなり、反対の25ポイントを大きく上回る。メディアによって、まるで逆の結果だ。
読売調査―「解釈改憲」は素通り
読売の場合、「限定容認論」を選択肢の中に入れているため、「限定的ならいいか」という軽い民意を救い上げた形。しかし、他のメディアはこの設問の前後に、解釈改憲の是非を問うており、集団的自衛権の行為容認が事実上憲法改正につながることを明示している。読売の世論調査は、解釈改憲について触れておらず、この違いが数字になって表れたと見るべきだろう。
限定的であるにせよ、集団的自衛権の行使を容認することが解釈改憲につながることは事実。読売は、その点に触れず、「必要最小限」などと表現することで問題を矮小化し、行使容認に賛成する声を誘導したとしか思えない。
読売新聞は〔集団的自衛権、行使容認71%〕。新聞は見出し勝負だが、そこには「必要最小限」や「限定」の文字はない。まるで国民の7割が行使容認自体に賛成しているかのような打ち出し方だ。
≪政府が目指す集団的自衛権の行使に関して、「必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ」とした「限定容認論」を支持する人は63%に上ることが、読売新聞社の全国世論調査で分かった。》この時点の官房長官であった菅首相は、国民に指示されていると会見で言い放った。
世論調査は、その内容をよく吟味しなければ、ときの政権にいいように使われかねないことを知ることが大切です。国民の確証バイアスを利用した心理的政策と言える。
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世論調査の信ぴょう性 心理学的考察
はまちゃん 2021年3月9日 13時21分
昨日、日本経済新聞が世論調査の結果を発表しました。菅内閣の支持率が上がっていました。本日の産経新聞には、なぜ支持率が上がったのか、与野党ともに不可解とありました。世論調査についてはその聴き方によって大きく変動することが言われています。今回の調査はコロナ対策と一緒に行われていました。コロナ対策では首都圏の緊急事態宣言の延長についての質問があり、再延長について賛成が7割を超えています。このような質問の後に内閣を支持するかどうかを聞かれた場合、内閣支持率が上がるのは、コロナ禍の質問に影響される代表制ヒューリスティックのためと考えられます。質問内容が、コロナでなく総務省の接待問題、菅首相の長男の問題を尋ねた後に同じように支持率を調査すれば、真逆の反応が見られたかもしれません。このようにして、世論調査の聴き方で世論はある方向へ導くことは可能になります。
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SafetyⅡ
はまちゃん 2021年3月5日 13時07分
SafetyⅡという考え方
前回まで話していましたレジリエンスの実行に欠かせないのが、このSafetyⅡという考え方です。レジリエンスポテンシャルを強化すると言われています。今回からは、詳しく説明していきます。まずはSafetyⅠについて、簡単な言葉で説明します。「事故が起きないようにする安全活動」それがSafetyⅠで、「事故が起きてない状態を継続する安全活動」がSafetyⅡです。えっ!同じなのではと感じる方もおられるのでは
Safety Ⅱは「物事はどのようにすれば上手くいくか」を考えます。
建設業で考えると、SafetyⅠという安全は、現在すべての現場で進められている安全活動です。日本の安全活動は「後出しじゃんけん」墜落事故が多いから、足場の法規が厳しくなり、フルハーネス安全帯へと変化しました。化学物質も同じく、大きな災害が発生してからお上が動きそれに合わせるという、起きた事故に対して対策を行う。
建設業では、事故での死亡者数は300人前後まで減少しましたが、ここから先が・・・死傷災害は微増傾向となっています。安衛法の改訂、リスクアセスメントの導入と色々な方法で事故は減少しましたが、これから先は、何故事故が発生しない状態を保つにはどのようにすればよいのかを考えるSafetyⅡの時代への幕が開きつつあります。
では、SafetyⅡを進めるにはどうすればよいのか,今までの考え方をどのように変えなければいけないのか、SafetyⅡを詳細に紹介いたします。SafetyⅡはレジリエンスポテンシャルを高めることにあると言われています。では、そのポテンシャルとは、対処,監視,学習,予見のしかたにあります。この4つのポテンシャルを高める方法を次回から説明します。
※興味のある方はアプリシエイティブ・インクワィアリーについて調べてみてください。
今後、流行ると思います。
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レジリエンスエンジニアリング6
はまちゃん 2021年3月1日 9時24分
レジリエンス・エンジニアリング(その6)
Erik Hollnagelの著書、レジリエンス・エンジニアリングのエピローグにこのような言葉があります。「安全はシステムや組織が有しているものではなく、システムや組織が実現するものである」言い換えれば、安全は一度設定されればそのまま保たれ続けるようなシステムの特性ではなく、安全とはシステムが適正に動作した結果として得られるものです。
安全は、目に見えて分かるものではなく、何事も起こらなければ結果として見えるものです。毎日行う作業の積み重ねが結果として現れるものが安全です。変化がない事それが一番大事なものかもしれません。
添付の絵を見てください。若い作業員が、彼女か奥さんからのメールを休み時間に確認し笑顔になっている微笑ましい絵です。この作業員の彼は毎日彼女からの「今日も安全に頑張って!!」の言葉で、今日も安全に注意して家に帰ろうと思うはずです。これが彼のモチベーションであり非定常作業時にはレジリエンスになるのです。彼女の一言で彼は、安全に注意して作業を行い、彼女のために仕事も早く、そして良い仕事をすることになります。愛の力ですね。レジリエンスは人それぞれになります。
事故の発生頻度が下がり、事故を経験していない人が増えていることはとても良い事ですが、そのためこの現場は安全を持っている現場と考えてしまったりします。このような時が危険なのです。
安全は、システムや組織が持っているわけではありません。安全が続いている現場は、その中にSafety-Ⅱが進行しているかもです・・・
Safety-Ⅱは、安全な現場において実施している事柄になります。どうすれば事故が無くなるかがSafety-Ⅰといわれ、どうすれば安全が続くかがSafety-Ⅱとなります。次回からはSafety-Ⅱについて話します。レジリエンスととても関係の深い話になります。
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レジリエンスエンジニアリング5
はまちゃん 2021年2月26日 9時14分
レジリエンス・エンジニアリング(その5)
ここで、再度レジリエンスの概念について『レジリエンスはある組織が安定した状態を維持して、時にはその状態から逸脱しても速やかに原状に復帰する能力のことである、。その能力によって組織は、大規模な混乱の後や連続する強いストレスを受ける状態でも運用状態を維持している』(John Wreathall)
組織をそれぞれの会社と読み替えた場合、私が最も考えなければいけない考えていることは、各会社の社長さんの現状です。社長の皆さんは会社のために日々頑張っておられます。その社長が倒れられたら・・・考えられたことありますか?
レジリエンスを考える時、会社の安全をどのように維持するのかそのために・・・と考えておられる社長さん、会社にとっての重大事故は社長の健康です。あなたが倒れても会社が安定して状態を続けるレジリエンスは在りますか❓
次に、現場についてですが、工程圧力が掛かっていませんか?レジリエンスの事例でよく話されるのが、スペースシャトル・コロンビア号の爆発事故です。NASAは政府から大きな圧力を受け『より早く、より良質に、より安価に』という生産性要求が安全を侵食しリスキーである決定をしました。建設現場でも安全第一、安全最優先を掲げ毎日の施工を行っていますが、工程圧力が掛かっている現場ではトレードオフが発生します。トレードオフとは知らず知らずに優先するものがあると優先するものと異なるものに力を抜くと言う事です。工程優先になると出来形、品質、安全への優先度が下がると言う事です。得るもんもがあれば失うものがあると言う事です。
レジリエンスのある組織では、まず、そのような工程圧力に屈しない、おかしいことはおかしいという組織運営です。レジリエンスのある組織には、心理的安全性が備わっている場合が多く、受け入れられないことに対して断固意見を言う、それが大切です。
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レジリエンスエンジニアリング
はまちゃん 2021年2月22日 8時59分
レジリエンス・エンジニアリング(その4)
レジリエンスの4つの要素のうち、予見・対応について今日(令和3年2月22日)に感じたことを徒然なく書きます。建設とは無関係ですがこのような事だと感じてください。
冬になると冬衣装(コートに手袋、マフラー等)で防寒対策します。そして、あまり天候に関わらずその衣装を変えない人が多いようです。私の場合、暑がりなので厳冬期でもあまりコートを着ません。電車の暖房で暑くなり汗をかくことがあるから、マフラー程度で済ませます。
今朝は、昨日からの暖気が残り南から暖かい空気が入ってきたため、気温は10度を超えていたので、マフラーは不要と考え⇐【予見】帰りの時間帯(19:00)を考え手袋をカバンにいれ⇐【対応】家を出ました。
電車の中で、私の前に立った人を見てびっくり、背広とコート(厚手)を脱ぎ汗だくでハンカチで汗をぬぐっています。レジリエンス=復元力=柔軟な対応です。
えっそんなことと思われるかもしれませんが、企業(組織)は個人の集合体です。個人のレジリエンス能力がひいては組織のレジリエンスにつながります。
朝起きた時点での気温を肌で感じ取り、テレビニュースでの天気予報を見て、予見する。自分の予見に対しての対応を考え実施する。普段の何がない生活にもレジリエンス能力を鍛える場面があります。
レジリエンスは安全だけとは限らない考え方になるので、皆さんもこれってレジリエンスと感じることがあちらこちらにあるかもしれません。
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レジリエンスエンジニアリング3
はまちゃん 2021年2月19日 10時39分
レジリエンス・エンジニアリング(その3)
レジリエンスとはどのようなものかを2回に渡り話してきました。レジリエンスは脅威に対して負けない防護を講じるのではなく、来る脅威に対して上手く対応しシステムの安定を保つことです。脅威に“気づき”それを“声に出し”そして“対応する”いわば『現場力』と言えるものです。
建設現場では、遭遇する問題(脅威)に対してその場で迅速に対応できなければ工事は進まず、事故を招きます。このレジリエンスの生みの親であるホルナゲル(E.Hollnagel)は次のように定義しています。「システムが想定された条件や想定外の条件の下で要求された動作を継続できるため、自分自身の機能を、条件変化や外乱の発生前、発生中、あるいは発生後において調整できる本質的な能力のこと」
そして、レジリエンスの4つの要素を上げています。
1.学習
すでに起こった事実を処理する能力、過去の失敗や成功の双方を含む事例の経験から適切な答えを導き出す、学習の力
2.監視
外部環境とシステム内容の双方について、直近の脅威またはその兆候を見逃さない、変動の出現を監視する力
3.予見
将来の可能性に対処する能力。今後生じうる変化、混乱、圧力などによる結果がもたらす事態の進展、脅威、好機を予測する力
4.対応
現在直面する状況を処理する能力。事前に用意した方法、又はそれらを適切に調整そて、混乱、変化に対処する力
次回からは、この4要素について具体的に見ていきます。
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レジリエンスエンジニアリング
はまちゃん 2021年2月18日 15時08分
レジリエンス・エンジニアリング(その2)
レジリエンス・エンジニアリング(2012 Erick Hollnagel)の監訳者北村正晴氏が前書きで書かれていた、東日本大震災での石巻赤十字病院の活動がレジリエンスの具体的事例になります。
石巻赤十字病院は、震災で停電、断水、ガスの供給も途絶えたが、自家発電により電源は復旧し、直ちに以前からの訓練通り、日常業務を中止、トリアージ体制を確立し、地震被災による症候群を想定して準備に取り掛かったが、1日後には津波被災による低体温症対応に体制を切り替え、その後次々と到着する災害派遣医療チーム(DMAT)との役割分担も弾力的に実施。
時間経過につれて搬送される患者数が増え、医薬品不足、水不足、食料不足も深刻化したが、自主規制、外部との連携を通じて医療活動を継続した。
3月17日には周辺に点在する避難所300カ所にスタッフを送り出し、情報取集に努め能動的な活動を行った。その結果、医療以前に食料事情や衛生環境が劣悪である実態を確認し、行政機関と交渉・対応策を要請するなど医療機関を越えた活動を展開しました。
ここまでの流れから、環境の動的変化、変化に適応した動作の継続、破局状態の回避、活動目的の適応的・能動的修正、そして定常状態への復帰にいたるプロセスを進みました。このようなダイナミックなプロセスこそがレジリエンスの具体例になります。
同じ東日本大震災での福島第一原子力発電所事故は、残念ながらレジリエント性を適切に発揮できなかった事例になります。
レジリエンスエンジニアリングは、当初医療安全からスタートし日本でも医療関係者の多くが学んでいます。今後は、多くの業種で取り入れられることになると思います。いち早く、レジリエンスについて学びましょう。安全は日々勉強です。
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レジリエンスエンジニアリング
はまちゃん 2021年2月17日 9時05分
心理学における『レジリエンス』について その1
レジリエンスという言葉を聞かれた方も多いのではないかと思います。レジリエンスは復元力・回復力・しなやかさと呼ばれ、困難な状況に直面した時に、一時落ち込んでもまた元の状態に回復する力、その回復するプロセスと言われています。レジリエンスという考え方が注目される以前は、困難状況に置かれても折れない強い心が求められていましたが、どんな太い枝でも強風ではポキット折れてしまいます。そこで竹のように風を受け止めしなやかにいなす柔軟さを持つことが重要であるという考え方レジリエンスが今の最先端の考え方です。
レジリエンスを例える時、よく話されるのが車での旅行です。旅行に行く前の計画では、車を整備し、走る道を計画するなど準備を行い旅行に「いざ!出発」ですが、季節外れの雪に合いチェーンを付ける、道を間違い後戻り、後れを取り戻すためにスピードを出しすぎ違反切符を切られる。こうした様々な事柄に対してうまく対応できれば、目的地へ大過なく到着できますが、うまく対応できなければ、目的地到着がおぼつかなくなってしまいます。こうした対応能力があればこそです。このことをエリック・ホルナゲルはレジリエンスと言っています。
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心理的安全性9
はまちゃん 2021年2月16日 9時02分
心理的安全性のまとめ(効果的なチームへ)
心理的安全性についてGoogleの研究を元にしながら記述してきました。大手企業では実際に取り組んでいる会社も増えて来ています。大手だから出来るものではないと考えます。中小だからこそ必要な考え方であり、大手よりももっと効果が早く表れるものだと思います。特に、安全について効果的に働くと考えています。
心理的安全性は、簡単に言えばチームのメンバーが自分の考え・思っていることを素直に発言できる、そのような環境(雰囲気)をチームが持っているかどうかです。日本の企業では大方ですが発言する人は決まっていることがほとんどではないでしょうか。せっかく良い意見を持っていても発言しなければ前に進みません。悪い箇所が分かっていても自信がなく言うと叱られるようでは発言せず、事故を招きます。心理的安全性は全ての基礎と考えてください。では、どうすれば心理的安全性のあるチーム作りが出来るのでしょうか。
●『心理的安全性』を会社の目標として掲げる
●『心理的安全性』についてどのようなものかを知る
●リーダーが率先して意見を聞く(傾聴)
※意見が出やすい雰囲気作りが重要です。出た意見に対して批判はしない。
●意見に対して『褒める』ことが大切です
●リーダーは部下の私生活での問題にも注意する。悩みがあれば相談相手になる
※十分に力が発揮できる状態にすることが必要になってきます。
●仕事は「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」
※多く会社が、チームメンバーで仕事の質が決まるように考えているようです。仕事はメンバーより目標をシッカリと掲げ、その目標に対してどのようにメンバーで協力するかが問題です。ここに心理的安全性があれば、『手伝いましょうか』『これします』『次はこれしときます』など協力体制が作れます。
さぁー、今日から始めましょう。心理的安全性のある会社を目指して!
では、どのようにすればいいのか?もっと具体的にコンサルティングしたいと考えている貴方
心理的安全性のコンサルティング致します。
・社員の心理的安全性の測定
・心理的安全性についての教育
お問い合わせください
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心理学はサイエンス(科学)
心理学って何でしょう。いろんな面を見せてくれます。しかし、多くの人が心理学を安全衛生なら衛生面、人の内側である心、メンタルヘルスと感じておられるのではないでしょうか。
「心理学とは、人間の心理や行動に関する法則を明らかにしようとする学問です。このとき、科学的な方法を使ったものでなければ、心理学とよべません。」引用:『Newton 』2019年12月号P29 一昨年まで、日本心理学会理事長を務めた、日本大学文理学部の横田正夫教授の言葉です。心理学は科学です。色々な実験を元に統計を用いて新しいルールや法則を探求する『心の科学』が心理学です。
安全における心理学として、誰もがご存じであるキーワードと言える言葉があります。『ヒューマンエラー』です。安全担当者のみならず多くの方が知っている言葉です。現場で起きる事故の90%にヒューマンエラーが関係していると言われています。でも、間違えないでください、原因がヒューマンエラーではありません。どうしてヒューマンエラーが起きたのかその原因を調べる必要があります。
現在、日本で行われている安全におけるヒューマンエラー対策は科学とは言えません。科学とは「実験や観察に基づく経験的実証性と論理的推論に基づく体系的整合性をその特徴とする。」(大辞林) 仮説を立てて、その仮説が本当に正しいのかどうかを様々なデータや論理を使って検証する行為が科学です。現在、私が行っている研究では、「褒める・叱る」という行為が作業員の安全行動に及ぼす影響について実験を通じて様々なデータを取り、統計的に解析を行っている途中です。私の前職である建設業では設備面の充実、現場環境の整備と経費が嵩むことが多く、如何にして安く・誰でも・簡単に安全向上を目指す行為が「褒める・叱る」でした。研究では職長の資質を尺度(対象を評価するための基準や標準のこと)用いて評価し、実験を行いその結果、職長の尺度にどのような変化が現れるかも統計に基づいて計算します。
皆さんの会社でも年初、期初に年度の安全衛生管理計画を立案し、具体的に分かるように数値的に管理を行う。でも計画は一元的です。すべての従業員に対して求めます。それでいいのでしょうか、人は千差万別です。能力の違い、性格の違いなどそれぞれです。
今まで以上に安全を進めるためには、今までと同じことでよいのでしょうか。安全を科学する必要があるのではないでしょうか。見えないものを科学で見える化する、見えてくることから今まで通りでよい、いや違う方法がある、見えなければその先へ進めません。進む道を探す方法、それが科学としての心理学だと考えます。主観で行う判断に客観性を持たせる、数値化することデータ化が蓄積されることで見え方が変わります。安全は科学するものなのです。