労働安全コンサルタント試験合格体験記(その8)(2022年度機械安全合格)

労働安全コンサルタント(機械)受験合格記
                                                 「安診協」会員Ma
1.受験の動機
 前回衛生コンサルタント受験記でも書きましたが、2007年から現在も勤めています電気機械メーカーで、安全衛生事務局及び衛生管理者として安全衛生管理全般に携わってきました。それ以外にも、ISO事務局としてISO9001とISO14001の運営及び環境管理に携わってきました。
ただ、安全衛生事務局を始めたのは、前任者の突然の休業により、その時すでにISO事務局を行っていた自分に白羽の矢が立ち、始める事となりました。それまで安全衛生委員会に出席もしていなかった者に突然の任命、最初は安全衛生委員会を毎月開催する事が、法の義務である事も知らずに、事務局を始めました。
休業中の前任者が衛生管理者でもあったため、ほどなく、衛生管理者試験も受け、衛生管理者も兼務する事となりました。このような経緯で安全衛生管理の仕事が始まったのですが、社内に指導者もなく、ひたすらインターネットで調べる事で、安全衛生管理の知識を増やし、現在に至っています。最初は苦労しましたが、法規の原文を読む習慣が最初から付いたのは、今にしてみれば良かったと考えています。
 そんなこんなで、安全衛生管理業務を10年位経験し50代となって、親会社の安全衛生管理者交流会で、某事業所のOBの方が、安全コンサルタントと衛生コンサルタントの資格をとられたと聞き、それからこの資格に興味を持ったのが始まりです。その後、作業環境測定を委託している協会の会長が、やはり安全&衛生コンサルタント資格を持たれており、話を聞く中で、定年後も社会と関わる可能性を感じ、受験する事としました。

2.受験~合格の経緯
 当初から安全・衛生コンサルタント両方の取得を目指し、衛生コンサルタントから先に受ける事とし、無事2021年に受験3回目にして合格しました、そして今回機械安全を受験し、無事1回で合格となりました。なお、機械安全を選んだのは、大学の専攻が機械工学であり、現職も製造工場勤務のため、科目選択上の迷いはありませんでした。

3.筆記試験対策
 昨年までの衛生コンサルタント試験の経験から、自分に合った勉強の取り組み方がおおよそ見つけられたので、同じペース配分で、まずは衛生試験時に揃えたコンサルタント会発行の過去問5冊10年分+令和2-3年版を追加し計6冊11年分を元に、7月中旬に勉強せずにH28年度版の「安全一般」と「安全法令」マークシート問題を解いてみました。正解率は一般50% 法令40%程度である程度の手応えを感じました。一方記述問題については、勉強なしでは解けるレベルでないと判ったので、初めに11年分の問題を読んで、エクセルで分類表を作り、論述問題は「本質的安全設計方策」「フェールセーフ」「インターロック・ロックアウト」、計算問題は「材料力学(曲げ・たわみ・モーメント)」と傾向分析を行いました。また合格ライン60%以上を、「安全一般」70%以上、「安全法令」60%以上、記述問題50%以上でクリアする目標をたてて、盆休みから勉強を始めました。マークシート問題は週末に一般&法令を1回分のペースで問題を解き、エクセルで正解率の変化をグラフ化して、習熟度を確認しながら進めました。記述問題は、過去問と解答・解説を読んで、詳細が解らないところを中災防発行『機械安全規格を活用して災害防止を進めるためのガイドブック』と機械工学及び安全学の専門書を購入し、参考書として勉強しました。特に記述問題は、力試しで実際に解くことはほとんど行わず、ひたすら解答と参考書を読んで、理解を深める勉強方法でした。
 ※なお会社の業務上の受験ではないので、これらすべて自費及び自宅で行っています。
結果的に過去問で合格ラインに達したのは、「安全一般」は9月頃、「安全法令」と記述問題はギリギリ試験1週間前位と記憶しています。

4.口述試験対策
 筆記試験後の自己採点が微妙(一般63%、法令60%、記述60%?)だったため、筆記試験合格通知がくるまでは手を付けずに、合格通知後から勉強を始めました、参考書としては中災防編集の『機械安全規格を活用して災害防止を進めるためのガイドブック』と『安全の指標』を参考書に勉強しました。
昨年の衛生コンサルタント試験でもご指導頂いた事をベースに、ただ受け身で試験官の問いに答えるのではなく、自分のペースで試験をリードする位のつもりで、「安全衛生」に込める自分の思いを自分の言葉で語ることを目標に、取り組みました。
その中で、どの様な質問がきても、次の4つの事は必ず話そうと決めていました。
  • 受験の動機として、昨年衛生コンサルタント試験に合格し、今回の安全コンサルタント資格も取得したあかつきには、安全衛生コンサルタントとして、会社定年後も安全衛生活動を通じて社会に関わりたい。
  • 基本方針として、「安全第一」は、会社経営側の都合でなく、働く全ての人とその家族の幸せのためにあるとする。
  • 教育のみによって人に安全行動を守らせるのは、大変難しい。
  • 安全対策は、人の注意行動に頼るのではなく、設備のプログラミング等の方法で構築するように努める。
1/7には安診協による模擬試験を今年も行って頂き、まだまだ足りない箇所の注意を頂きました。
迎えた1/17の本試験では、積極的に身振り手振りを交えながらしゃべる事もでき、想像していたより質問数が少なく、また試験時間もあっという間に終わったように感じました。そして試験結果は無事合格でした。

5.口述試験内容
 2022年度 機械安全 口述試験 2023/1/17 大阪会場
・受験番号・試験の区分・氏名
・経歴を説明してください
・受験の動機について
・安全管理業務での具体的取組内容について
・社内で安全衛生法を守る事に反発はあったと思いますが、どの様に説得しましたか
・リスクアセスメントで抽出されたリスクへの改善方法の順番について説明してください
・非常停止ボタンは3ステップメソッドの内のどれに該当しますか
・メンテナンス等の非定常作業時の安全対策は
・ヒューマンエラーの「近道行動」の説明とその対策は
・中小企業でお金がないので法律対応が十分出来ないと言われたとき、どのように説得しますか

※「近道行動」については、通路の短絡行動と作業手順の省略行動の2種類について、事例と各対策を説明した。
※昨年衛生コンサルタント試験合格を説明したら、場の雰囲気が変わった気がしました。(専門家として見てくれた?)

6.今後の抱負
 昨年の衛生コンサルタント試験に続き、今回安全コンサルタント試験に合格しましたので、当初の予定通り、来年迎える会社定年後は、各種トレーナー資格の取得などの自分への初期投資を行いつつ、先輩コンサルタントの⽅々にご指導を頂き、経験を積んでいきたいと考えています。
最後に、各種アドバイスを頂きました、O 先⽣、その他先輩コンサルタントの先⽣⽅には、⼤変お世話になりました。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
                                                                                 
                                        以上