労働安全コンサルタント試験合格体験記(その7)(2021年度 土木安全合格)

合格体験記 労働安全コンサルタント試験 (2021年 土木安全 合格)
                   
 「安診協」会員 No
1,受験動機
私は商学部を卒業後、施工管理として建設会社に入社し、現在工務を担当しております。
当時、女性が建設現場で働くのはまだ若干珍しいことでしたが、職人さんと一緒に足場や鉄筋の組立、コンクリート打設などの躯体構築の過程を通じて経験を積み、現場代理人など現場運営に携わってまいりました。
そして、この度労働安全コンサルタント試験にチャレンジした時、教材や情報が少なく、合格された諸先輩方の合格体験記にとても助けて頂きましたので、私も誰かにお役に立てたな、と思っています。

私は3年ほど前に、何か専門的なスキルが欲しいと思い、受験資格の1級土木施工管理技士を保有していましたので、労働安全コンサルタントの資格に興味を持ちました。テキストを探したところ、㈱テクノ・リアライズ社の本を見つけたのですが、とても高価だったので、ためしに問題集だけ購入しました。しかし内容がほとんど理解できず、これは手に負えない・・・(この資格を)選んで無謀だったなぁ・・・と思い、読まずにすぐ諦めました。

今回受験するきっかけに、2人の労働安全コンサルタントの方の存在があります。
一人は弊社の安全担当で、労働安全コンサルタントのA氏、もう一人は同業他社の労働安全コンサルタントのB氏です。B氏と一緒に現場パトロールをさせていただく機会があったのですが、不具合を指摘するだけでなく、この状態では今後こういう危険が考えられる、少しでも安全な状態にするには、どうしたらいいと思う?という風に、常に相手に考えさせ、納得してもらうような指導方法に感銘を受け、私もそんな風になりたいと、強く憧れました。又、時を同じくして、A氏が、2021年4月末で定年退職されることになり、私がこの資格を取得することによって、自社の安全レベルを維持し、また向上したいという気持ちと、分からないところを教えてもらうなら今しかないと思い、2020年6月未明に、ようやく勉強する気持ちにスイッチが入りました。

2,筆記試験
朝はお弁当や夕食作り等をしてから仕事に行き、仕事帰りには必要なものを購入して帰宅、家族関係の用事や片付け、明日の準備など、仕事と家事諸々は、いつも同時進行ですので、その隙間で勉強をすることになります。普通の資格なら、テキスト&問題集によるアウトプットで何とかなりそうですが、この試験は、一定レベルの安全知識がないと答えが理解出来ない問題が多く、私のあやふやな知識では当然太刀打ちできず・・・。
とりあえず、朝早くと、昼休みと通勤時間(15分くらい)で、調べたり、問題を解いたりすることにしました。試験範囲が広すぎて、どこから勉強したらいいのか分からないので、前に購入していた㈱テクノ・リアライズの問題集をたよりに、分からない言葉や法令などの情報収集をしたり、調べたりすることに、1ヶ月程費やしてしまいました。
また、インターネットで柳川行雄氏が運営されておられる、「実務家のための労働安全衛生のサイト」を探し当て、こちらで大変勉強させて頂きました。私自身に安全知識が増えるにつれ、㈱テクノ・リアライズの問題集が、実はエッセンスの塊で、知識があると勉強しやすい作り方になっている、非常に素晴らしい本であることに気づき、この問題集に勉強したことをどんどん書き込み、四六時中持ち歩いて読むようにしました。
10月の筆記試験まで2カ月くらいに差し迫った頃、新型コロナの感染防止の為、ほとんど外出できない時期であったこともあり、家族にも了承してもらって、日祝は半日勉強させてもらうことにしました。しかし、それでも思うように勉強がはかどらず、筆記試験の前日は仕事を休ませてもらい、択一ですが一問一答のつもりで過去問をひたすら解きました。
当日の筆記試験は、昼からの産業安全法令の方が見たこともない問題が多く、かなり焦りました。その度に前述のサイトに記載されていました「ひねった問題は少ない(素直に解く)」ということを 試験中、何度も自分に言い聞かせながら解きました。
結果、何とか合格することが出来ました。

3,口述試験
3名の試験官に何を聞かれるのだろうと、合格体験記などを探している中で、一般社団法人 安全診断技術者協会様のホームページを見つけました。記載されていました合格体験記の中で、「新しい時代の安全管理のすべて」や「安全の指標」を読んでおいたほうが良い、と書かれており、その時になって探しましたが、「新しい時代の安全管理のすべて」は販売されていませんでした。前述のA氏に聞いてみると、確かに読んでおいた方が良い、と言われて慌てて探し廻り(早く教えて欲しかった・・・)、何とかブックオフで平成29年4月の6版を見つけて購入しましたが、本が分厚くて持ち歩く事が出来ず、ほとんど直前期でしたので、結局試験前には所々しか読めませんでした。
その他には、想定問題を50個くらい作ること、話す練習が必要だとわかり、自身の経歴や想定問題、専門用語などをまとめましたが、この自分の答えを作る作業は、その答えが正しいのか、(私の)思い込みではないのかなど、作るのも時間がかかりましたが、合っているのかどうか精査するのにもかなり時間を要しました。そしてまとめたものは、持ち歩けるようA5サイズの用紙にプリントアウトし、隙間時間に確認するようにしました。
口述試験の試験前日も、仕事を休ませてもらい、壁に人の顔を描いた紙(試験官のつもり)を壁に貼って、一人で話す練習をしましたが、なかなかスムーズに話せませんでした。
時間が足りない・・と後悔しましたが、これが今やれるだけの限界だと思って、自分の話し方に注意しながら、何回も練習をしました。


■試験で使用した資料や教材

① 「実務家のための労働安全衛生のサイト」(柳川行雄氏 運営サイト)
➁ ㈱テクノ・リアライズ 問題集(第3版)
③ 厚労省の通達や「職場のあんぜんサイト」「安全衛生情報センター」など
➃ 各団体(中災防、建災防、各種公益社団法人など)のガイドラインや資料など
⑤ 諸先輩方の合格体験記
⑥ 「新しい時代の安全管理のすべて(平成29年4月6版)」
⑦ 「安全の指標」(購入のみ)
⑧ 「よくわかる労働安全衛生法」(購入のみ)
■口述試験で聞かれたこと
1.受験動機
2.安全の経験(仕事内容)
3.工事経歴
4.経験した災害、もしくは印象に残った災害
5.上記災害はどうしたら防げたと思うか
6.安全にお金をかけられないという事業者にどのような指導をするか
7.指導をしても安全を軽視する事業者がいた場合、どう指導するか
8.最近の法改正は
9.道路工事でバックホウを使用しているときの安全対策
10.あなたが思う安全対策とは
11.労働安全マネジメントシステムとは
12.リスクアセスメントとは
13.その他、上記内容に関連したこと

4,その後
何とか2021年3月に合格しました。その年の6月に、これからの勉強をさせていただける場を求めて、思い切って一般社団法人 安全診断技術者協会様の勉強会に、参加したい旨連絡させていただいた所、快く承諾してくださいました。いざ参加させて頂くと、先生方の話していることを聞いているだけで勉強になるほどレベルが高く、私がどれだけ狭い世界にいるのかを痛感致しました。果たして先生方のようになれるのかな・・という不安と憧れる気持ちが綯交ぜになりながらも、今日まで参加させていただいております。
これからも沢山勉強させて頂きたく思いますので、宜しくご指導の程、お願い申し上げます。