労働安全コンサルタントで独立するのは可能か?

労働安全コンサルタントとしての独立について
                                                 「安診協」会員    R3.8.14

 労働安全コンサルタントとして独立し3年目になります。私の場合は、自分のやりたいこと大学院へ進学し心理学から安全を学ぶことを行うためには、退職しか道がなかったので独立へと舵を切ったと言えます。前職では上司に相談し有給休暇と特別休暇を使用し在職のまま大学院への進学ができないかを相談しましたが、前例がないため承認できないとの返事であり、それならば退職し大学院へ進学しようと心が決まりました。
 独立の前に、先輩コンサルタントからは65歳まで会社で働けるのであれば、やめないで働きながら準備をする方が良いとのアドバイスをいただいていましたが、我が家では妻がフルタイムで働いており、貯金を取り崩すことのない程度の収入があれば、退職金で年金受給年齢まで繋げることは可能との計算でした。
 独立前に行ったことは、取れる資格は在職時にすべて取得することです。私の場合は建設土木が主体になり、建災防が催す資格の講習はほぼすべて取得しました。そして、在職時に安全パトロール、安全教育、講習会を多く経験し、教えるスキルを磨いていました。安全担当として、月10~15現場の安全パトロール及び安全教育の実施、教育資料の作成、協力会社からの講演の依頼があれば有給休暇を取得し実施していました。講習会などは経験を踏むことが重要です。
 携帯電話の名刺アプリEightに独立することを発表したところ、20年来の付き合いのある会社2社から安全顧問への依頼をいただきました。独立時には顧問先2社としてスタートしました。
 独立時から続けていることがあります。安全通信(A4判1枚たまに2枚)をメール配信しています。現在で153回になっています。顧問先だけでなく今まで関係のあった会社には無料で配信しています。大学院で学んでいる心理学を広めるべく心理学教室、衛生面の資料として衛生瓦版を毎週定期配信し、トピックスとして安全通信号外を不定期に配信しています。
 3月末に安全衛生管理計画の作成について指導を行うことをメール配信し、2社から連絡をいただき安全顧問になりました。
 兵庫県労働安全衛生コンサルタント会からの紹介での仕事、先輩コンサルタントからの応援依頼など来る仕事は拒まず頑張っています。この2年間は、当初の計画通り預金を取り崩すことなく進められています。
 独立を目指されるのであれば、まずは取得可能な資格は全て取得する。コンサルタント会には入会し積極的にかかわる。一人ではできないこともあります。先輩コンサルタントと意見交換できる場には参加することが大切です。そして、労働安全コンサルタント取得が終点ではありません。引き続き切磋琢磨が必要になります。社会人入試で大学院を目指し心理学から安全を学んでいただきたいと思います。

 
 
労働安全コンサルタントで独立は可能か?

R2年3月6日 18時から21時30分 GoogleMeetでの開催 で意見交換した内容です。
 
 建設系の業界のお勤めの方から、
「諸事情により会社を辞めて、安全コンサルとして自立して生活できるのか?」の相談が有り、参加者から忌憚のない意見やアドバイスが有り大変有意義な相談会となりました。(参加者10名)

内容は以下の通りです。
1.相談者から、経歴や家庭の状況等の説明と相談事項の提起が有りました。
2.以下会委員から
  会社員生活現役でコンサル資格を有する方3名から、状況とアドバイスが有りました。
 ⑴コンサル資格を生かして、現在勤めている会社で存在感を高める努力をしている。
 ⑵定年延長時に会社と交渉し、コンサル資格を生かして兼業OKを承認してもらった。
 ⑶現在、衛生コンサルを有しているが安全コンサルも取得し、更に自分の価値を高める。
  等の説明でしたが、3名とも将来はコンサルで自立を目指しています。
3.建設系の2名の方のアドバイス
 ⑴コンサル活動は、年金生活の補助として行っている。
 ⑵会社を継続勤務出来るのであれば、それを優先すること。
 ⑶生活費の確保が出来なければ、余裕を持ってのコンサル活動は難しい。
 ⑷建設系のコンサルは人数も多く、なかなか自分の番に仕事は回ってこない。
4.コンサル活動と大学院生を両立している方2名
 ⑴コンサル活動と研究生活、遣り甲斐と生きがいを持ってやっている。(新しい安全を考える)
 ⑵顧問先(低料金)に、安全通信をこまめに発信している。
 ⑶生活費を確保できる目途(現役時代に3社程度顧問先を確保)がたってから自立しては!
 ⑷但し、コンサルだけで、1千万円以上の年収を稼ぐ方もいる。
5.社会保険労務士法人を経営している方から
 ⑴「石の上にも3年」とはよく言ったもので、当初の3年間は収入が無いと思うこと。
 ⑵共同経営は、儲かってくると意見が割れて上手くいかない。
  他にも事務所経営の苦労話等、大変貴重なアドバイスが有りました。

 * 今回は、外部の方からの相談で「安全コンサルで生活できるのか」を議論しましたが、皆さんの想いが体感出来て大変有意義な会となりました。
3時間半の長時間、ワイワイと貴重な意見ありがとうございました。